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コーポレートガバナンス

方針・基本的な考え方

ニチレイグループは、持株会社体制のもと、事業会社が加工食品、水産・畜産、低温物流およびバイオサイエンスなどの多岐にわたる事業を展開しています。当社の取締役会が当社グループの戦略を立案し、事業会社の業務執行を監督するという構造を採り、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指します。
持株会社は、コーポレートガバナンス・コードの各原則に照らし、公正かつ透明性の高い経営の実現を重要な経営課題と認識し、取締役会の監督のもと、適切な資源配分、意思決定の迅速化、コンプライアンスの徹底を推進するなど、コーポレートガバナンスの充実に努めています。
また、会社法上の機関設計として監査役会設置会社を採用しています。

株式会社ニチレイ 経営企画部, 株式会社ニチレイ 品質保証部, 株式会社ニチレイ 技術戦略企画部, 株式会社ニチレイ 経営監査部, 株式会社ニチレイ 事業経営支援部, 株式会社ニチレイ 法務部, 株式会社ニチレイ 人事総務部, 株式会社ニチレイ 財務IR部, 株式会社ニチレイ 経理部, 株式会社ニチレイ サスティナビリティ推進部, 株式会社ニチレイフーズ, 株式会社ニチレイフレッシュ, 株式会社ニチレイロジグループ本社, 株式会社ニチレイバイオサイエンス, 株式会社日立フーズ&ロジスティクスシステムズ, 株式会社ニチレイビジネスパートナーズ

マネジメント体制

コーポレートガバナンス体制

コーポレートガバナンス体制

ニチレイグループのコーポレートガバナンス体制強化の変遷

ニチレイグループのコーポレートガバナンス体制強化の変遷

取締役会の概要
構成 取締役11名(うち社外取締役5名)
2024年度
開催実績
全20回
実施内容 当社グループの戦略立案および事業会社の業務執行を監督することを通じて、グループの適切な資源配分、意思決定の迅速化、コンプライアンスの徹底を推進しています。年2回開催されるグループ戦略会議の審議を経たうえで当社グループの戦略を策定、承認し、四半期ごとにグループ各事業の実行状況を確認するとともに、業務執行取締役および執行役員に対する実効性の高い監督を行います。
  • ※ 上記取締役会の開催回数のほか、会社法第370条および当社定款第26条の規定に基づく取締役会決議があったものとみなす書面決議が2回ありました。
取締役会での具体的な審議内容

当社の取締役会は、当社グループの戦略を立案し、事業会社の業務執行を監督するという構造をとり、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。2024年度の具体的な審議内容としては、下記のとおりです。また、下線の項目における議論の内容を記載しています。

経営戦略 グループ重要事項(マテリアリティ)に関する2030年のありたい姿、グループ施策、目標(KPI)の見直し
財務戦略 株主還元(自己株式取得・特別配当)および株式分割
長期経営目標および中期経営計画 中期経営計画「Compass Rose 2024」の進捗・評価・振り返り、新長期経営目標「N-FIT(Nichirei Future Innovative Tactics) 2035」および新中期経営計画「Compass×Growth 2027」の策定
サステナビリティ グループ重要事項(マテリアリティ)の「持続可能な食の調達と循環型社会の実現」および「気候変動への取り組み」、ESGインデックス評価と課題
ガバナンス 当社中国子会社における不正行為を受けた海外子会社のガバナンス強化、指名諮問委員会および報酬諮問委員会の活動状況
事業戦略 食品事業の統合に向けた機能再編
議題 内容
新長期経営目標「N-FIT 2035」および新中期経営計画「Compass×Growth 2027」の策定 取締役会とは別に設けた取締役を構成員とする会議体において、長期経営戦略の観点からニチレイグループの競争優位性やグループシナジーの最大化について議論がなされました。これを受けて、グループ戦略会議では長期経営目標やバックキャストとしての中期経営戦略について収益力の強化や資本効率の向上をテーマに議論が進み、新長期経営目標と新中期経営計画の原案が策定され、最終的に取締役会で開示案を討議し決議されました。
当社中国子会社における不正行為を受けた海外子会社のガバナンス強化 社外取締役を委員長とした調査委員会からの報告・提言を踏まえ、グループガバナンス体制の強化、コンプライアンス遵守の徹底、体制整備などを議論し、具体的な再発防止策の策定と社外への公表を行いました。
監査役会の概要
構成 監査役5名(うち社外監査役3名)
2024年度
開催実績
全16回
実施内容 取締役会から独立した機関として、毎期の監査方針・監査計画などに従い、取締役、内部監査部門経営監査部をはじめとする持株会社各部門などと意思疎通を図り、情報の収集および監査の環境の整備に努めています。
指名諮問・報酬諮問委員会の概要・主な審議内容
  指名諮問委員会 報酬諮問委員会
委員長 社外取締役 濱逸夫 社外取締役 濱島健爾
役割 社外取締役、代表取締役から構成される取締役会の諮問機関。
経営陣幹部及び取締役・監査役の候補者として適切な人財や後継者育成計画などについて審議のうえ、取締役会へ答申する。
社外取締役、代表取締役から構成される取締役会の諮問機関。
役員の報酬制度、報酬水準、報酬の妥当性などについて審議のうえ、取締役会へ答申する。
2024年度開催実績 8回(書面開催1回含む) 7回(書面開催1回含む)
主な審議内容
  • 後継者育成計画
    ロードマップのアップデート
    後継者育成計画の運用
  • スキル・マトリックス
  • 翌期新体制
  • CxO体制および人財要件
  • 基本報酬・業績連動賞与・株式報酬の支給
  • 今年度業績連動賞与の目標設定
  • 役員報酬水準および構成の妥当性検証
  • 新中期経営計画とあわせた業績連動賞与の 評価指標の改定
  • 代表取締役報酬構成の改定
取締役の任期・選出方法

取締役の員数を11名以内とし、経営環境の変化に対する機動性を高めるため任期を1年と定めています。取締役の選任決議は、議決権を行使できる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行います。なお、透明性向上と監督機能強化のため、現行取締役11名のうち社外取締役を5名選任しており、毎月1回以上の取締役会を開催しています。取締役会議長は代表取締役会長で、執行役員を兼務しています。代表取締役会長と代表取締役社長は、共同でグループ全体の業務執行を統括しています。

監査役制度と監査役会の役割

当社は監査役制度を採用しており、監査役5名のうち金融機関経験者1名、法曹界より弁護士1名、行政機関経験者1名の合計3名を社外監査役として選任しています。監査役会は原則月1回開催され、必要に応じて随時開催しています。業務執行に対する監査役の監督機能を充分果たせる仕組みの構築を通じ、監査役の機能を有効に活用しながら、経営に対する監督機能の強化を図っています。

独立性を保持した社外取締役・社外監査役の選出

ニチレイグループでは、取締役会がその役割・責務を実効的に果たすため、事業経営に関わるそれぞれの分野について、社内外を問わず十分な知識と経験を有する人財で構成される必要があると考えています。会社経営の観点から当社にとって重要と考えられる知識・経験を下記のように定義しています。すべての分野について適切な知見を有することに加えて、当社として特に期待する分野を定めたうえで取締役候補者を選定しています。

スキル・マトリックス

ニチレイグループでは、取締役会がその役割・責務を実効的に果たすため、事業経営に関わるそれぞれの分野について、社内外を問わず十分な知識と経験を有する人財で構成される必要があると考えています。会社経営の観点から当社にとって重要と考えられる知識・経験を下記のように定義しています。すべての分野について適切な知見を有することに加えて、当社として特に期待する分野を定めたうえで取締役候補者を選定しています。

経営における「意思決定」に必要なスキル(中長期の企業価値向上に資する)
企業経営 企業経営におけるトップとしてのリーダーシップ発揮、多様なステークホルダーを有する上場企業などにおける経営経験
ESG/サステナビリティ ESG(環境・社会・企業統治)の推進役としての経験・専門性、ESGや企業の社会的意義・持続性についての価値判断の知見・専門性、企業のサステナビリティ推進に関する知見・経験
グローバル(国際性) 現地法人のマネジメントなどの経験から得た、異文化コミュニケーションスキルおよび海外事業における高い実行力、特定の国・地域における市場・経済・ビジネスに関する知見・専門性
研究開発 中長期視点で競争優位を発現させるための、研究開発に関する経験・専門性
マーケティング 営業・マーケティングに関する経験・専門性
人財戦略 多様な人財を継続的に確保・育成するための人財開発・人財戦略に関する経験・専門性
DX DX・IT関連分野に関する業務、マネジメント経験・専門性
経営における「監督」に必要なスキル(経営の継続性担保に資する)
企業経営 企業経営におけるトップとしてのリーダーシップ発揮、多様なステークホルダーを有する上場企業などにおける経営経験
財務会計/ファイナンス 財務報告・監査などに必要な財務会計に関する専門性、企業の資金調達・管理に関する経験・専門性
法務/コンプライアンス 法令遵守・規制対応・内部統制、その他社会から求められる規範・企業行動の推進などに関する経験・専門性、法曹界での経験、品質保証に関する専門性・ネットワーク
保有する経験・スキル
  企業経営 ESG/
サステナビリティ
グローバル
(国際性)
研究開発 マーケティング 人財戦略 DX 財務会計/
ファイナンス
法務/
コンプライアンス
取締役 ⼤櫛 顕也      
竹永 雅彦
(加工食品)
         
田邉 弥
(水産・畜産)
           
鈴木 健二      
髙久 祐一        
嶋本 和訓
(低温物流)
         
鍋嶋 麻奈          
濱 逸夫      
濱島 健爾          
吉丸 由紀子          
山口 裕視          
監査役 片渕 哲郎              
柳沢 健二            
齊藤 雄彦              
加藤 孝明            
松島 浩道              
  • ※ 上記一覧表は、各取締役・監査役の有する全ての知識・経験・能力を表すものではありません。
サクセッションプラン(後継者育成計画)

当社は、代表取締役社長をはじめとする当社グループの経営陣幹部のサクセッションプラン(後継者育成計画)を最重要課題の一つと位置づけ、企業経営理念に基づき中長期的な視点で取り組んでいます。具体的には、社外取締役が委員長を務める指名諮問委員会において選定プロセスに沿って候補者の育成・モニタリング・選定を実施し、審議を重ねたうえ、取締役会へ答申します。取締役会は指名諮問委員会の答申を受け、グループ役員新体制案を承認、決定します。
また、2024年度の取り組みとして、例年の審議事項であるスキル・マトリックス、翌期新体制のほか、サクセッションプランをアップデートしました。加えて、CxO体制やCxOの人財要件について、継続して審議し議論を深めています。

サクセッションプランのイメージ

  • ※ ③~⑤:定期的な360度調査、外部機関による人財アセスメント、社外取締役によるインタビュー、社外取締役と当社の中長期的な課題について意見を交わす議論会などを活用・実施し、最終的な候補者を決定する。
役員報酬制度

取締役および執行役員の報酬体系は第三者機関の意見を取り入れて設計しており、報酬は基本報酬と賞与で構成されています。基本報酬は、報酬基準表に基づく固定報酬にて支給しています。賞与は、当社グループの業績ならびに各役員が担当する事業の業績予算達成率および個別の定性的評価を基にした業績連動の考え方に基づき、支給しています。社外取締役については固定報酬のみとし、賞与は支給していません。代表取締役社長、常勤監査役と社外取締役を構成員とした報酬諮問委員会を設置しており、原則年1回開催し、報酬制度、報酬水準、報酬の妥当性等について審議の上、取締役会へ答申します。役員報酬については、取締役会で決定しています。なお、取締役の報酬額と賞与の総支給額は、株主総会において決議された総枠の範囲内としています。

①役員報酬等の決定方針の決定方法

当社取締役の個人別の報酬等の決定方針は、報酬諮問委員会において、毎期、その妥当性を審議したうえで、取締役会にて決定しています。報酬諮問委員会の審議においては、経営環境の変化や株主・投資家の皆様からのご意見等を踏まえるとともに、グローバルに豊富な経験・知見を有する第三者機関より審議に必要な情報等を得ています。

②役員報酬等の決定方針の変更点

2025年度からの新中期経営計画「Compass × Growth 2027」の開始とあわせて、業績連動賞与の評価指標を見直すこととしました。具体的には、特に重要な経営指標の向上に注力することを目的として、売上高指標を廃止して収益性・効率性指標の評価の比重を高めるとともに、サステナビリティ経営の深化を目的として、外部のESG第三者評価に代えて、当社グループ重要事項(マテリアリティ)のなかから具体的なESG指標を選定することとしました。また、当社グループの継続的な成長と企業規模の拡大により経営トップの役割・責任が増大していることを踏まえ、客観的な報酬市場調査データを参考に、当社グループの更なる成長に資する変動報酬を拡大することとしました。2025年度の役員報酬等の決定方針に関して、その他の重要な変更等はございません。

項目 改定前(~2024年度) 改定後(2025年度~)
業績連動賞与の評価指標(KPI) 売上高、EBITDA 、当期純利益、ROIC、ESG第三者評価 EBITDA、当期純利益、ROIC、全社ESG評価(社内指標)
社長の報酬構成割合
※役割給(固定報酬):業績連動賞与:株式報酬
60%:20%:20% 50%:25%:25%

当事業年度における報酬諮問委員会の審議を経て、取締役会は現行報酬制度が概ね妥当であるものと判断しております。他方で、近年、社外取締役に対する期待役割が増大し、多様なバックグラウンドを持つ優秀な社外人財の獲得が求められるなか、社外取締役の報酬水準の決定に際して参考にする報酬市場調査データを、「当社と業態や規模が類似する企業の報酬水準」から、「当社と規模が類似する企業(全産業)の報酬水準」に変更するとともに、社外取締役が指名諮問委員会又は報酬諮問委員会の委員長に就任する場合は「委員長手当」を加算することとしました。2024年度の役員報酬等の決定方針に関して、その他の重要な変更等はございません。

役員報酬等の決定方針
①基本方針
取締役(社外取締役を除く)
  • 当社グループの企業経営理念、サステナビリティ基本方針「ニチレイの約束」、ならびに経営戦略に則した職務の遂行を強く促すものとする。
  • 長期経営目標を実現するため、グループ重要事項(マテリアリティ)や中期経営計画等における具体的な経営目標の達成を強く動機づけるものとする。
  • 当社グループの持続的な成長に向けた健全なインセンティブとして機能させるため、短期的な成果や職務遂行の状況等に連動する報酬(業績連動賞与)と中長期的な成果や企業価値に連動する報酬(株式報酬)の割合を適切に設定する。
  • 当社グループが担う社会的役割や責任の大きさ、食品・物流業界をはじめとした当社グループとビジネスや人財の競合する他社の動向、ならびに経営環境の変化を勘案したうえで、当社の役員にふさわしい処遇とする。
社外取締役
  • 独立かつ客観的な立場から当社の経営を監督するという役割に鑑みて、基本報酬(固定報酬)のみとする。
②報酬構成・報酬水準
社外取締役を除く取締役の報酬

基本報酬(固定報酬)である「役割給」「取締役手当」および変動報酬である「業績連動賞与」「株式報酬」により構成します。業務執行に係る「役割給:業績連動賞与:株式報酬」の比率は、基準額で社長は「50%:25%:25%」、その他の取締役は「60%:20%:20%」となるように設定します。報酬水準は、客観的な報酬市場調査データ(食品・物流業界をはじめとした当社グループとビジネスや人財の競合する企業の報酬水準)等を参考に、当社取締役の職責・員数及び今後の経営環境の変化等を勘案し、第三者機関の意見を取り入れたうえで、適切な金額に設定します。

社外取締役を除く取締役の報酬の割合の目安

報酬構成要素 構成比 目的・概要
基本報酬
(固定報酬)
役割給 社長:50%
他:60%
業務の執行(職務の遂行)に対する基礎的な報酬
各取締役の役割の大きさに応じて設定
取締役手当 定額 経営の意思決定及びその遂行を監督する職責に対する報酬
取締役について一律の金額で設定
変動報酬 業績連動賞与 社長:25%
他:20%
毎期の財務目標・戦略目標の達成を動機づける報酬
目標達成時に支給する額(基準額)は役割給に対する割合で設定
目標達成度に応じて基準額の0%~200%の範囲内で金銭を支給
株式報酬
(譲渡制限付株式)
社長:25%
他:20%
長期視点・グループ全体視点並びに株主・投資家視点の経営を促すための報酬
毎期交付する株式の価値(基準額)は役割給に対する割合で設定
毎期、基準額相当の譲渡制限付株式を交付し、退任時に譲渡制限を解除
社外取締役の報酬

基本報酬(固定報酬)のみとします。基本報酬は、取締役会の一員として全ての社外取締役に一律の金額で支給する「基礎報酬」と、指名諮問委員会または報酬諮問委員会の委員長に対して追加的に支給する「委員長手当」により構成します。報酬水準は、各社外取締役に期待する役割・機能を果たすために費やす時間・労力並びに客観的な報酬市場調査データ(当社と規模が類似する企業(全産業)の報酬水準)等を勘案したうえで、適切な金額に設定します。

③業績連動賞与

業績連動賞与として個人別に支給する金銭の額は、全社業績、事業業績、個人業績の目標達成状況等に応じて、役職別基準額の0~200%の範囲で変動します。

個人別賞与支給額 = 役職別基準額 × 業績評価係数(0~200%)
業績評価係数は、各業績評価指数(KPI)の評価係数の加重平均値

業績評価指標(KPI)の評価ウェイトと選定理由 (a)全社業績評価 (b)事業業績評価 (c)個人業績評価
EBITDA 当期純利益 ROIC 全社ESG評価 EBITDA ROIC ESGを含む中長期的な戦略課題·取組課題への対応
キャッシュ創出力·収益性向上 株主利益向上 事業ポートフォリオ最適化、資本効率向上 サステナビリティを巡る課題への対応強化 キャッシュ創出力·収益性向上 事業ポートフォリオ最適化、資本効率向上
代表取締役 100% ̶ ̶
40% 20% 20% 20% ̶ ̶ ̶
取締役
(機能担当)
70% ̶ 30%
30% 10% 15% 15% ̶ ̶ 30%
取締役
(事業担当)
60% 30% 10%
20% 10% 15% 15% 15% 15% 10%
  • ※ 全社ESG評価については、グループ重要事項(マテリアリティ)のなかから具体的な評価指標を選定します。具体的には、以下の3つとします。
全社ESG評価 選定理由
  • CO₂排出量(Scope1,2)
  • 女性管理職比率
  • 従業員エンゲージメント
  • 気候変動への対応
  • 新たな価値創造のための人的資本の充実
④報酬決定手続き

取締役の個人別の報酬等に関する事項は、その妥当性と客観性を確保するため、独立社外取締役を中心とした報酬諮問委員会の審議・答申を経て、取締役会において決定します。報酬諮問委員会の審議においては、経営環境の変化や株主・投資家の意見等を踏まえるとともに、客観的・専門的な見地からの審議に必要な情報を適切に得ることとします。
業績連動賞与の個人別支給額の決定過程における、個人業績の目標及び評価については、取締役会から委任を受けた代表取締役社長が各取締役との面談を経て起案し、報酬諮問委員会の審議を経て、代表取締役社長が決定します。決定した個人業績の目標及び評価結果については、評価の客観性・公正性を担保するため、適時・適切に取締役会に報告することとします。最終的な個人別の賞与支給額は、代表取締役社長が起案し、報酬諮問委員会の審議を経て、取締役会で決定します。
2024年度の役員報酬等の額は第107期有価証券報告書に記載しています。

⑤その他の重要事項

当社の業績が悪化した場合や当社の企業価値・ブランド価値を毀損するような品質問題、重大事故、不祥事等が発生した場合は、取締役の報酬等を減額又は不支給とすることがあります。
業績連動賞与については、期初の目標設定時に想定していなかった一時的な特殊要因として勘案すべき要素が発生した場合に、その影響を排除した上で業績等の評価を行い、個人別の賞与支給額を算定することがあります。
業績連動賞与については、これを支給する前に法令や取締役としての善管注意義務又は忠実義務に違反した場合、又は支給後2年以内にその事実が判明した場合、その他これに準ずる事由が生じた場合において、当該事実に係る取締役の賞与受給権は消滅し、又は当社は現に支給した賞与の返還を請求することがあります。
取締役を兼務しない当社執行役員の報酬等については、取締役に対する当該報酬等の決定方針に準じて決定します。

2024年度 役員報酬等の総額
役員区分 報酬等の総額(百万円) 役員の員数
(名)
基本報酬 業績連動賞与 譲渡制限付株式 合計
社内取締役 123
(222)
36
(69)
63
(63)
223
(356)
7
(7)
社外取締役 65 65 6
社内監査役 48 48 2
社外監査役 32 32 5
合計 270
(369)
36
(69)
63
(63)
370
(503)
20
(20)
  • ※1上記には、2024年6月25日開催の第106期定時株主総会終結の時をもって退任した社内取締役1名、社外取締役1名、及び社外監査役2名を含んでおります。
  • ※2上記の報酬等の総額は当社が負担する報酬等(当社が支払った又は支払う予定の若しくは負担した費用等の合計額)として記載しております。社内取締役及び合計の括弧内の金額は、当社及び当社子会社が負担する連結報酬等の総額となります。
  • ※3上記「基本報酬」の額は、2024年度に支払った報酬等の合計額(全額金銭報酬)となります。
  • ※4上記「業績連動賞与」の額は、2024年度賞与支給見込額(2024年度の業績等の結果を踏まえて2025年6月以降に支給する見込みの額)、及び前事業年度の事業報告作成時点における2023年度賞与支給見込額と2024年6月以降に実際に支給した額との差額の合計額となります(全額金銭報酬)。
  • ※5上記「譲渡制限付株式」の額は、2024年度に費用計上した金額の合計額です。2024年度は、社内取締役6名に対して、金銭報酬債権を付与し、当該債権の全部を当社に現物出資させることにより、当社普通株式17,249株を株式報酬として交付しました。当該株式の交付にあたっては、当社役員としての地位を退任するまで譲渡しないこと等を条件としております。
    ※ 当社は取締役を兼務しない執行役員に対して取締役と同様の譲渡制限付株式報酬制度を導入しており、2024年度は執行役員5名に対して当社普通株式を8,368株交付しました。
  • ※6株主総会でご承認いただいております取締役及び監査役の報酬等の上限金額等は以下のとおりです。
役員区分 株主総会決議日 基本報酬 業績連動賞与 譲渡制限付株式 役員の員数(名)
取締役 2019年6月25日(第101期定時株主総会) 1億3千万円以内 1億円以内 7万株以内 10
2024年6月25日(第106期定時株主総会) 2億7千万円以内(うち社外取締役:1億円以内) 11(うち社外取締役:5)
監査役 2012年6月26日(第94期定時株主総会) 1億2千万円以内 5(うち社外監査役:3)
  • 当社と当社取締役とは委任関係にあり、使用人分の給与はございません。
  • 当社は、2025年4月1日を効力発行日として当社普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割を行っているため、2025年4月1日以降における譲渡制限付株式の上限株式数は当該株式分割による調整後の数(14万株以内)となります。
取締役会の実効性評価

当社の取締役会は、その実効性を担保するために、必要に応じて外部専門家の支援を受けながら、取締役会の運営状況などに関する分析・評価を行い、その結果の概要を開示することにしています。

評価の実施方法 対象者 : 取締役、監査役(計16名)
時期 : 2025年1月から2月
手法 : 外部専門家に委託してアンケートを実施する第三者関与の自己評価方式
2024年度の評価結果の概要 「自由闊達かつ忌憚のない意見交換がなされており、審議の内容および時間いずれの観点でも十分な議論がなされているうえ、取締役会におけるプレゼンテーションや取締役会資料の改善が進んでいるなど、これまでの取締役会実効性評価を踏まえて取締役会での議論をより充実したものとするための取り組みが継続的に実施されており、全体として貴社の取締役会の実効性は相当程度確保されているとの肯定的な意見が多く見られた。他方で、各役員からは、取締役会の実効性をより向上させるために考えられる改善点として複数の指摘がなされており、これらの指摘について、今後貴社の取締役会における審議において検討することが考えられる。」
当社取締役会は外部専門家からの評価を真摯に受け止め、指摘または提案を受けた事項についての議論を行い、以下のとおり今後の取締役会の運営に反映することにしました。
[抽出した課題] 1.モニタリング・モデルを志向した取締役会について
評価・意見 取締役会への付議事項について、経営会議や各事業会社の意思決定機関への権限委譲が適切に進められており、いわゆるモニタリング・モデルを採用している会社における付議事項に近いものになっていると評価する意見が見受けられた一方で、モニタリング・モデルへの移行を進めるという観点から権限委譲をさらに進めるべきであるという意見や、迅速な意思決定の観点から事業会社の決裁権限を拡大する必要があるとの意見も多く見受けられました。
今後について

1)現行付議事項の見直し

取締役会の付議基準については、2023年4月1日付でモニタリング・モデルを志向した改正を行い、一定の効果を得ていますが、本評価結果を踏まえ、長期戦略に関する議論の時間の確保に向け、付議事項のさらなる見直しを進めるべく、どのような事項を経営会議や各事業会社の意思決定機関へ権限委譲すべきかについて、個別具体的に検討することとしました。

2)機関設計の見直し

機関設計はコーポレートガバナンス体制の基盤であることを再認識し、経営戦略、事業環境の変化、コーポレートガバナンス・コードの要請、政府の研究会の動きなどを踏まえ、指名諮問委員会で進めるサクセッションプランとも関連させながら適切な機関設計の検討を深めることとしました。また、上記(1)の権限委譲を進めるにあたり、会社法に定める一部の事項を除き、取締役会の権限を大幅に執行側に委譲することが可能となる監査等委員会設置会社や指名委員会等設置会社への移行が必要かどうかという視点も踏まえ、検討することとしました。

[抽出した課題] 2.取業務執行の適正性を確保するための体制・運用について
評価・意見 海外子会社における不祥事事案に関する意見が大半を占めたほか、海外事業の拡大が課題となっている中で、そのために必要となる人財や組織体制が十分ではないとの意見も多く見受けられました。
今後について 当社においては、グループガバナンス実効性の確保に向け、2025年4月15日付当社取締役会にて決議した次の再発防止策を実行し、定期的にモニタリングを行うことにしました。
① 海外子会社幹部の任用基準の明確化
② 現地子会社におけるガバナンスおよび内部統制の強化
③ 基幹会社および持株会社のマネジメント関与の徹底
④ 監査・モニタリング体制の強化
⑤ 内部通報制度の運用管理の徹底
⑥ コンプライアンスに関する教育・指導の徹底
社外取締役(社外監査役)のサポート体制/取締役・監査役に対するトレーニングの方針

当社は、社外役員と有意義な議論を行うために、取締役会の資料は、会日の3日前までに各取締役および各監査役に配布しています。
なお、独立社外取締役や独立社外監査役の指示を受けて会社の情報を的確に提供できるよう社内との連絡・調整が必要となる場合には、担当秘書が窓口となり、社内の関連部署と必要な連携が取れるようにしています。
取締役または監査役が新たに就任する際は、会社法およびその他の関連法令、経営戦略、財務分析などに関する研修を必要に応じて行い、就任後も法改正や経営課題に関する研修を適宜実施します。また、社外役員に対しては、当社グループの事業概況の説明や主要拠点の視察を必要に応じて実施します。

政策保有株式の考え方

政策保有株式については、取引・協業関係の維持・強化などを通じて当社の企業価値向上に資すると判断した場合のみに保有します。また、取締役会で毎年、個別の政策保有株式について中長期的な経済合理性などを検証し、保有意義が薄いと判断する株式は売却します。検証にあたっては、取引上の利益・配当金等の便益やリスクが資本コストに見合っているかを個別に精査したうえで、戦略的な重要性などの定性的評価も勘案し総合的に判断します。
政策保有株式の議決権行使については、すべての議案内容を確認し、投資先企業が次のいずれかの項目に該当する場合には、個別に精査したうえで判断します。
(1)株主価値の毀損につながる行為がある場合
(2)業績や株価が著しく悪化している場合
(3)その他議案に賛成することに重大な疑義がある場合

グローバルガバナンスに関する考え方

グローバルガバナンスは海外事業拡大を支える基盤の一つと考え、その強化に取り組んでいます。具体的には、これまでは日本からのマネージメントがメインとなっていましたが、事業規模のさらなる拡大に備え、エリア特性に応じた体制強化を図ります。この推進のため以下6つの施策の策定・実行を進めています。取締役会、経営会議、グループリスクマネジメント委員会など毎月何らかの会議体で、進捗報告・新たなアクションの抽出を行っています。

目指すべき姿

エリア特性に応じたグローバルガバナンス・内部監査体制などを構築していきます。

1. 海外子会社幹部の任用基準の明確化 任用基準、任期、例外基準の策定を進めています。
2. 現地子会社におけるガバナンス及び内部統制の強化 海外子会社のガバナンスに関する情報(定款、総会関連、役員構成、取締役会関連)を整理し、一元化を目指します。
3. 基幹会社および持株会社のマネジメント強化 不正・不祥事案発生のエスカレーションルールの整理や地域統括会社をASEAN地域に設立し、体制を整備します。
4. 監査・モニタリング体制の強化 海外監査の実効性を向上させ、また、グループ全体の監査体制の見直しを行います。
5. 内部通報制度の運用管理の徹底 海外子会社の既存内部通報経路を整理し、あわせて、持株会社に直接通報できる仕組みの採用拠点を増やしていきます。
6. コンプライアンスに関する教育・指導の徹底 コンプライアンスに関するトップメッセージを発信して社内での啓発を強化し、また、駐在員やローカルスタッフへの教育・指導にも着手します。
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