事業を通じた社会課題の解決 ニチレイフレッシュ
2018年の調査によれば、日本における肉用鶏の自給率は64%と比較的に高い水準ですが、原種の段階から国内で育種改良された純国産鶏種の自給率は出荷羽数ベースでわずか1~2%程度。近年では国内外を問わず、たびたび鳥インフルエンザが流行することがあり、そのような場合には原種鶏の輸入が停止されてしまう可能性もあります。そうなると、国内の養鶏業が壊滅的な打撃を受けるのはもちろん、食卓から鶏料理が消えてしまう可能性もあります。
兵庫県の独立行政法人と協力し、純国産鶏種の「小雪」と「紅桜」を交配し「純和鶏」の開発に成功。原種の段階から日本で生まれた「純和鶏」は、食料の持続的自給の面からも、海外に依存しない、まさに日本のために誕生したの鶏肉ブランドなのです。
最新のコンピュータ養鶏管理システムのもと、鶏にとって快適な環境づくりに努めています。また、飼育期間は一般的な鶏よりも長い約60日。じっくり時間をかけて大切に育てています。そのため、「純和鶏」は、適度な弾力と噛むほどにコクを感じるうまみの濃いもも肉、繊維が細かく柔らかでジューシーなむね肉など、日本人が求める肉質とおいしいを実現しました。
最新の高速バイオマス処理プラントにより、従来3ヵ月以上かかっていた発酵型堆肥製造と比べ、約8時間ほどで有機肥料を製造することが可能となりました。「純和鶏」の鶏ふんを有機質肥料に加工し、「純和鶏」専用飼料となる飼料米の生産に活用しています。
この飼料米をつくる水田の多くは、米の生産調整により生まれた休耕田を活用したものです。「純和鶏」から始まる循環型の生産サイクルは、地域農業の再生にも持続的に貢献しています。
生活者へ安全で安心な鶏肉をお届けするためヒナの受け入れから養鶏記録、ワクチンなどの薬剤管理まですべて厳格なプログラムのもとで行われているため、ルーツである基礎鶏の履歴までもを、ロット単位で遡ることが可能です。
資源循環と食の持続可能性アニマルウェルフェアに配慮した鶏肉の提供
持続可能性に配慮した鶏肉の特色JAS認証を取得第一号