Nichirei Group Materiality ニチレイグループの重要事項(マテリアリティ)

グループ重要事項(マテリアリティ)

長期経営目標 N-FIT 2035

2035年に向けて(長期経営目標)

株式会社ニチレイ 経営企画部, 株式会社ニチレイ 品質保証部, 株式会社ニチレイ 技術戦略企画部, 株式会社ニチレイ 経営監査部, 株式会社ニチレイ 事業経営支援部, 株式会社ニチレイ 法務部, 株式会社ニチレイ 人事総務部, 株式会社ニチレイ 財務IR部, 株式会社ニチレイ 経理部, 株式会社ニチレイ サスティナビリティ推進部, 株式会社ニチレイフーズ, 株式会社ニチレイフレッシュ, 株式会社ニチレイロジグループ本社, 株式会社ニチレイバイオサイエンス, 株式会社日立フーズ&ロジスティクスシステムズ, 株式会社ニチレイビジネスパートナーズ

グループ重要事項(マテリアリティ)

ニチレイグループは前長期経営目標「2030年の姿」の実現に向け、2020年に5つの重要事項(マテリアリティ)を特定し、それぞれについてのありたい姿を設定しました。新長期経営目標「N-FIT 2035」においてもマテリアリティの考え方を継承しています。

食と健康を支える広い領域で事業を展開するニチレイグループの強みを活かし、
以下の5つの重要事項(マテリアリティ)に取り組みます
グループ重要事項(マテリアリティ) 2030年のありたい姿 グループ施策 2030年度 グループ目標
(KPI)
1 食と健康における新たな価値の創造 食と健康における既存領域を超えた挑戦により、新たな市場や顧客価値を創造する 素材や冷力の可能性を見出し、食を通じて地球の未来と人々の“こころ”と“からだ”の健康に貢献している。
  • 健康や地球環境、多様化する顧客価値探索に対するR&Dおよびマーケティングへの資源配分
  • 人々の“こころ”と“からだ”の健康や地球環境に対応した商品・サービスの開発および情報発信
  • 新たな領域で価値を創出・育成する仕組みをつくり、イノベーション活動を推進
  • 人々の“こころ”と“からだ”の健康や地球環境に対して付加価値を生み出す商品・サービスの売上高※11,400億円
  • 人々の豊かな食生活と健康につながる情報提供(延べ人数/年)200百万人以上維持
2 食品加工・生産技術力の強化と低温物流サービスの高度化 食品の加工・生産、低温物流で培ったコアコンピタンスをさらに磨き上げ、グローバル市場において、社会課題の解決と競争優位性による収益力向上を実現する 主力事業への経営資源集中により、キャッシュ創出力が一段と向上している。 加工食品・低温物流事業における積極的な設備投資を通じた能力増強・業務革新・環境負荷軽減・基盤整備などの推進
  • EBITDAマージン12%
  • EBITDA年成長率7%以上
  • 2024、2025年度は2021年度基準の年成長率、2030年度は2025-2030年度の年成長率
海外事業が新たな収益の柱となっている。 グローバル人財の確保・育成やパートナー企業の開拓、M&Aなどを通じた海外展開の加速
  • 海外売上高比率35.0%
3 持続可能な食の調達と循環型社会の実現 事業の基盤であるサプライチェーンに関わるさまざまな社会課題を解決し、持続可能な食の調達と循環型社会の実現に貢献する すべての原料・素材をニチレイグループサプライヤー行動規範・ガイドラインに準拠したサプライヤーやパートナー企業から調達している。 人権や環境に配慮したサプライチェーンの構築とデューデリジェンスに取り組む
  • ニチレイグループサプライヤー行動規範・ガイドラインに準拠したサプライヤーやOEM先からの調達率※2
    最重要サプライヤー・OEMとのコミュニケーションの実施率100%
  • 主要原材料と重要サプライヤーへのESGデューデリジェンス実施率100%
新たなビジネスモデルの創出などにより、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進している。 持続可能な資源調達やサーキュラーエコノミーの実現に取り組む
  • サーキュラーエコノミーの実現に向けたSDGs教育プログラムの受講率100%(全従業員)
  • 全拠点における廃棄物リサイクル率99%
  • 水産事業における水産物の持続可能な水産物調達ガイドラインに準じた調達率100%
  • うち、MSC・ASC認証品等のグローバル水産物認証品比率50%
  • 持続可能なパーム油(RSPO認証油)の調達比率100%(認証油)
自然資本へのリスクを把握し、生物多様性や水資源に関するレジリエンスが向上している。 生態系に配慮した事業活動を通じ、生物多様性と水資源の保全に取り組む
  • 高リスク拠点での水使用量の削減に取り組み、水保全活動を推進する
  • 自社拠点における動植物の種の保存を含む、生物多様性の回復活動に取り組む
4 気候変動への取り組み 気候変動の影響を大きく受ける食品・物流企業として、サプライチェーン全体での温暖化対策やエネルギー削減をステークホルダーとともに取り組む 2050年のカーボンニュートラルの実現を目指し、グループ国内外におけるCO₂排出量削減の取り組みが進んでいる。 食品工場・物流センターにおける原単位でのCO₂排出量削減や再生可能エネルギーの活用を推進するとともに、TCFDの提言に基づく情報開示を行う
  • CO₂排出量42%削減 国内・海外Scope1,2(2022年度比)
  • CO₂排出量25%削減 国内・海外Scope3(2022年度比)
地球温暖化への取り組みとして生産・物流設備の脱フロン化が進展している。
  • 国内におけるすべての冷凍・冷蔵設備の自然冷媒への置き換え
  • 海外における実態の把握を通じた自然冷媒への置き換え
  • 自然冷媒化率
    生産設備(国内)100%
    低温物流関係(海外を含む)※380%
5 多様な人財の確保と育成 持続可能な成長を実現するため、多様な人財を確保・育成するとともに、包摂的な企業風土を醸成する さまざまな個性や能力を持った多様な人財が、それぞれの力を最大限に発揮することで働きがいが向上し、グループの持続可能な成長を支えている。
  • 施策の効果をモニタリングするグループ共通の従業員エンゲージメントサーベイの実施
  • グループ従業員がそれぞれのキャリア観などに応じた働き方を選択でき、かつ、生産性向上に寄与する人事制度
  • ルールの整備と活用支援
  • 従業員エンゲージメントスコア80pt
  • 女性取締役・監査役比率(持株会社)30%以上
  • グループ(国内主要会社)の女性管理職比率※430%
  • 従業員一人ひとりが働きがいを感じ、健康で生き生きと働ける職場環境や企業文化づくりに向けたコミュニケーション活動の推進と公平な学びの機会の提供
  • 人財投資額20億円
  • ※1該当商品の一例
    ニチレイフーズ:健康価値商品(「everyONe meal」「きくばりごぜん」)、パーソナルユース(「冷やし中華」「香ばし麺の五目あんかけ焼きそば」)など
    ニチレイフレッシュ:「亜麻仁の恵み」シリーズ、「純和鶏」など
  • ※22025年2月18日開催の取締役会においてサプライチェーンマネジメントに関するグループ目標・KPIを改定しました。
  • ※32025年2月18日開催の取締役会において2030年の自然冷媒化率(低温物流)を75%から80%へ変更しました。
  • ※42024年10月15日開催の取締役会において女性管理職比率の目標対象範囲を持株会社のみからグループ(国内主要会社)へ変更しました。
株式会社ニチレイ 経営企画部, 株式会社ニチレイ 品質保証部, 株式会社ニチレイ 技術戦略企画部, 株式会社ニチレイ 経営監査部, 株式会社ニチレイ 事業経営支援部, 株式会社ニチレイ 法務部, 株式会社ニチレイ 人事総務部, 株式会社ニチレイ 財務IR部, 株式会社ニチレイ 経理部, 株式会社ニチレイ サスティナビリティ推進部, 株式会社ニチレイフーズ, 株式会社ニチレイフレッシュ, 株式会社ニチレイロジグループ本社, 株式会社ニチレイバイオサイエンス, 株式会社日立フーズ&ロジスティクスシステムズ, 株式会社ニチレイビジネスパートナーズ

非財務施策の企業価値向上への結びつき

企業価値の向上には、「収益性向上(ROIC・ROE)」「資本コスト低減(WACC)」「成長期待(PER)」につながる取り組みが必要と考えています。マテリアリティで設定している各施策の遂行は上記3つの経済的価値を高め、企業価値向上へ寄与するものと捉えています。今後も、非財務施策であるマテリアリティの各活動を着実に進めることで、経済的価値・社会的価値を創出し、それらが向上することにより企業価値を高めていきます。

非財務施策の企業価値向上への結びつき(関連図)

  • ※1MSC認証:MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)による持続可能な天然水産物の認証
  • ※2ASC認証:ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)による持続可能な養殖水産物の認証