
ニチレイグループは前長期経営目標「2030年の姿」の実現に向け、2020年に5つの重要事項(マテリアリティ)を特定し、それぞれについてのありたい姿を設定しました。新長期経営目標「N-FIT 2035」においてもマテリアリティの考え方を継承しています。
| グループ重要事項(マテリアリティ) | 2030年のありたい姿 | グループ施策 | 2030年度 グループ目標 (KPI) |
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| 1 | 食と健康における新たな価値の創造 | 食と健康における既存領域を超えた挑戦により、新たな市場や顧客価値を創造する | 素材や冷力の可能性を見出し、食を通じて地球の未来と人々の“こころ”と“からだ”の健康に貢献している。 |
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| 2 | 食品加工・生産技術力の強化と低温物流サービスの高度化 | 食品の加工・生産、低温物流で培ったコアコンピタンスをさらに磨き上げ、グローバル市場において、社会課題の解決と競争優位性による収益力向上を実現する | 主力事業への経営資源集中により、キャッシュ創出力が一段と向上している。 | 加工食品・低温物流事業における積極的な設備投資を通じた能力増強・業務革新・環境負荷軽減・基盤整備などの推進 |
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| 海外事業が新たな収益の柱となっている。 | グローバル人財の確保・育成やパートナー企業の開拓、M&Aなどを通じた海外展開の加速 |
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| 3 | 持続可能な食の調達と循環型社会の実現 | 事業の基盤であるサプライチェーンに関わるさまざまな社会課題を解決し、持続可能な食の調達と循環型社会の実現に貢献する | すべての原料・素材をニチレイグループサプライヤー行動規範・ガイドラインに準拠したサプライヤーやパートナー企業から調達している。 | 人権や環境に配慮したサプライチェーンの構築とデューデリジェンスに取り組む |
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| 新たなビジネスモデルの創出などにより、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進している。 | 持続可能な資源調達やサーキュラーエコノミーの実現に取り組む |
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| 自然資本へのリスクを把握し、生物多様性や水資源に関するレジリエンスが向上している。 | 生態系に配慮した事業活動を通じ、生物多様性と水資源の保全に取り組む |
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| 4 | 気候変動への取り組み | 気候変動の影響を大きく受ける食品・物流企業として、サプライチェーン全体での温暖化対策やエネルギー削減をステークホルダーとともに取り組む | 2050年のカーボンニュートラルの実現を目指し、グループ国内外におけるCO₂排出量削減の取り組みが進んでいる。 | 食品工場・物流センターにおける原単位でのCO₂排出量削減や再生可能エネルギーの活用を推進するとともに、TCFDの提言に基づく情報開示を行う |
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| 地球温暖化への取り組みとして生産・物流設備の脱フロン化が進展している。 |
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| 5 | 多様な人財の確保と育成 | 持続可能な成長を実現するため、多様な人財を確保・育成するとともに、包摂的な企業風土を醸成する | さまざまな個性や能力を持った多様な人財が、それぞれの力を最大限に発揮することで働きがいが向上し、グループの持続可能な成長を支えている。 |
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企業価値の向上には、「収益性向上(ROIC・ROE)」「資本コスト低減(WACC)」「成長期待(PER)」につながる取り組みが必要と考えています。マテリアリティで設定している各施策の遂行は上記3つの経済的価値を高め、企業価値向上へ寄与するものと捉えています。今後も、非財務施策であるマテリアリティの各活動を着実に進めることで、経済的価値・社会的価値を創出し、それらが向上することにより企業価値を高めていきます。
